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シンホンの話





シンホンは実は日本で生活していた時、一時期タレント事務所に所属していました。

当時はカンボジア人が少なく他の国の人よりお給料が良かったそうです。


そして『ここがヘンだよ日本人』という番組にもカンボジア人代表として参加していました。

日本在住の各国の外国人が日本や世界の話題を討論する番組です。

ビートたけし、テリー伊藤、ゾマホンなどが活躍していました。


その時のエピソードを聞いた時に、私が中学生だった25年前の記憶が蘇りました。

脳に電撃が走りました。

私はシンホンがテレビに出演していたことを覚えていたのです。


その時のお題は、欧米人の若い女性から

『発展途上国はいつまで支援を受けているんだ?いつになったら自立するの?』

という趣旨の事でした。


その時、一番に反応したのはカンボジア代表のシンホンでした。

すごい勢いで欧米人の女性に怒鳴りながら詰め寄り、周囲の人に押さえつけられていました。

『カンボジアはゼロからのスタートではなくマイナスからのスタートなんだよ!!』

そんな事を叫んでいました。


私は当時中学生で怒りの理由も良くわかっておらず、

スゲー怒ってるなー。くらいにしか思いませんでした。


しかし時が経ち、私も大人になり社会歴史の理解を深め、カンボジアで生活したことで

何故シンホンがあんなに怒り狂っていたのかが良くわかりました。


東南アジアやアフリカは植民地にされた歴史があります。

欧米の国はどのように植民地支配をするのか。

直接に武力で支配すると現地からの抵抗を受ける為、

一部の現地人を支配層とし、大半の現地人を被支配層とする。

つまりは植民地の人々どうしで対立構造を作るように仕向ける。

ルアンダが顕著にその影響を受けています。

そうなると植民地人同士が力を合わせて抵抗する事ができなくなります。


民族としての文化と絆、愛国心を破壊することが、植民地政策の成功の秘訣な訳です。

なぜカンボジア内戦で酷いことになったのかも、そのことが大きく影響しているかと思います。


一度破壊された文化を取り戻すのは難しく、

国民で一致団結できず、なかなか発展できないカンボジアですが、

しかし、そのことを欧米人に言われれば、激怒する気持ちもわかります。


今現在、日本もSDGSやらLGBTやら、日本の文化破壊ととれるような政策を海外から強要されています。

キリスト教の宣教師が何のために日本にやってきたのか、思いだす必要があるかと思います。



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